朴槿恵大統領の「罷免」確定、60日以内に大統領選挙へ


 韓国の憲法裁判所は3月10日午前11時過ぎ、朴槿恵大統領の弾劾は妥当であると宣告しました。即刻の罷免を言い渡し、朴氏は失職し青瓦台(大統領官邸)から出ることになりました。

 

 この結果は、裁判官8人全員の一致でした。憲法裁判所は主に5つの争点について審査しましたが、判断の基準となったのは、争点の一つであった朴氏の長年の友人・崔順実(チェスンシル)氏の国政介入について、職権乱用の事実があるとの判断がなされたことでした。

 

 韓国大統領の罷免は初めてです。今後は、10日以内に黄教安(ファンギョアン)首相が大統領選挙日程を確定、公表し、本格的選挙戦に突入することとなります。現時点では5月9日投票が有力視されています。

 

 大統領候補者でトップを独走しているのは「ともに民主党」の文在寅(ムンジェイン)氏です。文氏は廬武鉉政権で最側近の大統領秘書室長だった人物です。

 

①北朝鮮のミサイルに対備するためのTHAAD(高高度地域防衛ミサイルシステム)配備は次期政権で判断すべきであるとし、

②日韓軍事情報包括保護協定破棄、

③「日韓慰安婦問題合意」破棄を主張しています。

 

 中国が韓国の次期大統領として文氏に期待しているのは明白であり、疑う余地もありません。今後、保守層がどのように結束して対抗できる候補者の下で結集するかが焦点になります。

 

 今後、韓国内で保守、進歩の衝突により混乱が起こることも予想されます。北朝鮮の挑発行動や中国の覇権主義的行動が顕著になっている時、反日・反米政権が韓国に誕生すれば、東アジアに一層の混乱が起きる事態も予想されます。日米の連携の強化で、この危機を乗り越えなければならないでしょう。