朴槿恵大統領の去就について


 朴槿恵大統領は、検察による聴取を延ばしてきたが、来週(11月第4週)には応じるとのことである。韓国における大統領の権限は極めて強く、弾劾にしても国会議員の3分の2以上、その後、憲法裁判所の判事9名中6人以上の賛成が必要であることを考えると簡単には出来ない。

 

 今後どうなるか予断を許さないが、押さえるポイントは次の通りである。

 ①北朝鮮の核及びミサイル開発が進み、それらによる北朝鮮の暴発的攻撃を防止すること、②中国の南シナ海、東シナ海等を中心とした軍事拡大戦略に対抗し、軍事的な中国包囲網を築くことの2点を中心として考えなければならない。

 

 そのために必要なことは、①韓国へのTHAAD(高高度地域防衛システム)導入、②日韓軍事情報包括保護協定締結、③従軍慰安婦の日韓政府間合意の履行である。上記のことにより日韓米の安保協力が定着化してくる。

 

 中国や北朝鮮が後押しする韓国内の左翼勢力の描く構図は、朴槿恵大統領の早期退任、直後の大統領選挙を通して左翼的な野党系大統領を立てることであろう。もしくは、朴大統領の任期間は大統領から実権を奪い去り、左翼的な野党系首相を立て、その後の大統領選挙で左翼的な野党大統領を選出することである。

 

 彼らの構想通りにいけば、THAAD導入、日韓軍事情報包括保護協定、そして慰安婦合意も全て否定され、韓国は中国、北朝鮮寄りになり、最後は中国主導の南北統合が進んでいく危険性さえある。

 

 したがって、朴大統領は粘って耐え抜きながら左翼の戦略に乗らず、その反対のことをしていかねばならない。以上のような観点から、韓国情勢を見つめていくべきである。

 

国際勝共連合会長 太田洪量

 

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