オスプレイ事故に見る偏向報道


 オスプレイ事故を巡るマスコミ報道は、かなり偏向しています。

 

 1つは、オスプレイは危険だとのイメージを植えつけようとしていること。もう1つは、在沖米海兵隊トップ(ニコルソン四軍調整官)が失礼な態度を示したというものです。

 

 第一の点では、事故の原因はオスプレイの構造とは一切関係ありません。どの輸送機でも行われる空中給油訓練によって起きたものです。オスプレイの事故率は、一般的に低いことが科学的に示されています

 

 しかもオスプレイの訓練は、沖縄県と日本の政府が認める沖合約230㎞の海域でしか行われません。仮に事故が起きても居住地区に墜落することはありません。今回の事故では、破損したオスプレイが基地に戻る途中、意図的に基地近くの浅瀬に不時着したものでした。機体が大破したのは不時着後に強い波を受けたからであり、事故とは関係ありません。

 

 ニコルソン氏の態度については、沖縄県の安慶田(あげた)副知事が二人で会談した際の様子について「本当に植民地意識丸出しだなと感じた」などと言っていることを異常に強調しています。当のニコルソン氏は会談直後、「とても有意義な会談だった」「翁長氏と安慶田氏が乗組員らの安否を深く気遣ってくださったことについて感謝したい」「(オスプレイの安全性に対しては)副知事や沖縄県民の懸念も理解しているし、真摯に受け止めている」などと話しています。完全に矛盾しています。

 

 これらの事実をマスコミはほとんど報じません。むしろ情緒的な反発を扇動しているのではないでしょうか。

 

 背景には、沖縄県の翁長知事による反基地運動が行き詰っていることもあるでしょう。折しも事故の前日(12月12日)、基地移設を巡る沖縄県と国との訴訟に関して、最高裁は翁長陣営の全面的敗訴を示唆しました。結論は明日、12月20日に示される予定です。

 

 注目すべきは、米軍がなぜ空中給油という危険な訓練を今、行っているかについてです。オスプレイは行動半径が広く、空中給油をすれば朝鮮半島や南シナ海まで行くことができます。

 

 ニコルソン氏は会見で、「沖縄県民がオスプレイへの信頼を失ったこと」は謝罪する。しかし「日本を守るために危険な訓練をしていること」は謝罪しないと明言しました。日米同盟を守る堅い意思が読み取れますし、日本の平和と安全が守られているのは、こうした日米の強い結束があるからです。

 

 日本国民としては、事故に遭遇した米兵全員の無事の生還を喜び、危険な訓練を続けることに改めて感謝の意を表すべきではないでしょうか。