自衛隊が米軍艦守る「米艦防護」、抑止力強化を世界に示す


 海上自衛隊で最大の護衛艦「いずも」が5月1日、「米艦防護」の任務に向けて横須賀港を出発しました。「米艦防護」とは、昨年3月に施行された安全保障関連法で可能になったもので、自衛隊史上今回が初めての任務となります。

 

 具体的には、米軍等が「日本の防衛に資する活動」を行い、かつ他国に攻撃された際に、平時であっても自衛隊が武器を使用して防護できるというものです。ただし武器使用は相手の武器使用に応じた最低限のものとされ、本格的な武力行使ではありません

 

 皆さんもご存知の通り、自衛隊の行動は憲法9条によって、あるいは専守防衛という方針によって厳しく制限されています。そのため、他国が日本を攻撃するのを思いとどまらせるためには、つまり抑止力を働かせるには、自衛隊の力だけでは不十分です。

 

 抑止力を高めるには、日米同盟の効果、すなわち米軍による攻撃力が必要です。このことは、防衛白書にも次のようにはっきりと書かれています。

 

 「日米両国が協力してわが国に対する武力攻撃などに対処するにあたっては、米軍は主としていわゆる「矛」としての打撃力の役割を担っている」(平成28年版防衛白書

 

 米軍は世界で最強の実力をもつ軍隊です。その米軍が日本を守ってくれるというのですから、これほど心強いことはありません。

 

 しかしここには問題もありました。それは米軍が攻撃を受けても、自衛隊が守ることはできなかったということです。たとえ日本を守るための活動の際であってもです。

 

 いかに米軍と言えども、駐留先の日本で、常に十分な安全を確保しながら活動するのは容易ではありません。多くの人員や装備も必要です。ですから日本にとっては、「米軍がいざという時に、危険を冒してまで守ってくれるのだろうか」と思わざるを得ないような、不安定な状況にあったのです。

 

 これを可能にしたのが安保法制でした。今回の任務を通して、日米が結束する姿が世界に発信されることでしょう。そしてそれは、大きな抑止力となるはずです。

 

 共産党などの反対勢力は、「安保法制は戦争法だから廃止せよ」と批判しています。これは全くのデタラメです。安保法制によって、日本は戦争に巻き込まれるリスクを大きく減らすことになるのです。

 

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