左派が容認し始めた9条改正


仙谷氏「自衛隊を憲法上位置づけよ」

 

 仙谷由人氏が今日(12月9日)の産経新聞で、「自衛隊を憲法上位置づけよ」との発言を発表しました。はじめは何かの間違いかと思いましたが、中身を読んでみると事実のようです。

 

 仙谷氏は民主党(旧民進党)の元衆議院議員で、民主党政権時代は官房長官や法務大臣などを歴任した重鎮でした。東大の学生時代には全共闘の新左翼系学生運動家として活動し、2010年には国会で「自衛隊は暴力装置」と呼ぶなど、徹底した左派議員した。ちなみにこの発言は批判を受けた後、「実力組織と言い換える。自衛隊の皆さんには謝罪する」と撤回・謝罪しました。

 

 民進党は憲法改正について、9条改正に断固反対です。元岡田代表も現在の蓮舫代表も同様です。ところがその民進党勢力の中から、しかも最左派の中から、9条改正論が表明されたのです。仙谷氏はその理由として、トランプ氏の出現、「中国や韓国、北朝鮮の大変貌」を挙げています。

 

 仙谷氏はこれまでの9条の議論は、「『核の傘』など日米同盟の防衛が確保されているという安心感のもと、わりと『温室』で論争をやっていたんじゃないか」と指摘しています。また、国連による集団安全保障体制を「人間の理性と智慧の成果」と評価し、日本も参加できるようにすべきだと言っています。

 

 これらの意見はいずれも正論です。仙谷氏は行政の責任者も経験したので、左派の理論がいかに虚構であるかもよく知っていたのでしょう。そして国際情勢の激変を通して、現実的な対応が必要だと発言せざるを得なくなったのです。

 

 民進党がこの議論を避けていることに対しては、「『中長期的な戦略』がなく『近視眼的』だ」と遠回しに批判しています。トランプ政権誕生は、奇しくも日本の政治を正常化させる効果をもたらしているようです。

 

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