書評『トランプ「超★保守改革」』


 2020年11月3日、アメリカ合衆国の大統領選挙が行われますが、トランプ大統領が再選を果たすかどうか、その結果に全世界が注目しています。

 

 日本のマスメディアでもたびたびトランプ大統領の言動が報道されますが、私たち日本人からすると、なぜ前回(2016年)の大統領選挙でトランプ氏が当選し、また、トランプ大統領が米国内や世界で実際に何をしてきたのか、正直よく分からないという方が多いのではないでしょうか。

 

 そこで推薦したいのが、2019年9月に出版された『トランプ「超★保守改革」 神と自由を取り戻す!』(世界日報社)です。

 

 著者の早川俊行氏は、「2004年12月から2017年3月までの12年余り、世界日報の特派員としてワシントンに駐在し、米国の内政と外交の取材に明け暮れる日々を送った」方です。

 

 本書のプロローグにも書かれているように、「日本人の感覚からすると、米国の有権者がなぜ政治経験がなく暴言を繰り返し国家の指導者としての品性にも欠けたトランプ氏を大統領に選んだのか、いまなお理解し難い側面があろう」というのが、冒頭にもお伝えした、私たち日本人の率直な思いでしょう。

 

 早川氏も「あとがき」で、「米国の実像が日本に正しく伝えられていない――。ワシントンで12年間、特派員として活動していた時、常に感じていたのはこれだった」と述べながら、「本書を著した目的」を「日本ではほとんど伝えられていない米国の主流派の視点からトランプ像を浮かびあがらせること」としています。

 

 また、「トランプ大統領が目指す国家の方向性や推し進める政策の背景を理解するにはオバマ氏との対比で捉える必要がある」と、バラク・オバマ前大統領の生い立ちや“衝撃の事実”が明らかにされています。

 

 米国は現在、政治的・文化的に「シビルウォー(内戦)」の状態にあると指摘されていますが、「米国の内戦の根底にある対立軸とは何か」ということで、トランプ氏とオバマ氏、双方の「国家ビジョン」から理解することが大変重要であると気づかされます。

 

 「米国の内戦の行方を左右する天王山となる」のが次期大統領選挙。

 日米同盟をはじめ、日本国にとっても多大な影響を与えるのが米国の大統領です。

 

 私たちが改めてトランプ大統領の政策(外交、対中国、対北朝鮮、国防、経済、司法、ポリティカル・コレクトネス、移民等々)とその実績をはじめ、トランプ政権の価値観を正しく理解するためにも、本書を自信を持ってお薦めいたします。

 

目 次

プロローグ トランプはなぜ戦うのか

第1章 トランプ「保守改革」で甦るアメリカ

第2章 世界の常識を覆すトランプ外交

第3章 「反米大統領」オバマの正体

第4章 米国の「歴史戦」―浸透する自虐主義

第5章 識者インタビュー

終 章 トランプに学ぶ日本再生8つのヒント